要約：病院における電子医療機器の普及に伴い、特に生命に関わる場所では、患者への漏洩電流の脅威がますます大きくなっています。患者は手術や麻酔中にさまざまな電極やセンサーに直接さらされます。人体に挿入されると、わずかな漏洩電流でも患者が感電する可能性があります。さらに、一部の医療機器は重症患者の生命維持に使用されます。機器の電源が切れると、患者の生命を脅かすことになります。したがって、病院の特別な場所の電気設計では、国の基準と規制に厳密に従ってITシステムを使用して電源を供給する必要があります。この記事では、ピサヌローク病院プロジェクトにおける医療用絶縁電源の応用について紹介します。

キーワード：医療IT、絶縁監視装置

0. プロジェクト概要

ピサヌロック病院プロジェクトはタイにあり、主にピサヌロック病院の医療機器の更新に使用されます。

1. 背景

配電システムに起因する感電やシステム障害は、主に設備配線の接地故障によって引き起こされます。接地故障は電力供給の中断という直接的な被害をもたらします。また、漏電が深刻な場合は、電気機器や配線が焼損し、回復不能な損失を引き起こすこともあります。

医療施設、特に生命に関わるクラス2の医療施設では、手術中や麻酔中など、自力で行動できない状態の患者がいる場合、わずかな漏電でも感電死につながる可能性があります。そのため、この特殊な場所の電気設計は、関連する国家規格および仕様に厳密に従う必要があります。 

IT配電システム（独立電源システムまたは非接地システムとも呼ばれます）は、中性点が接地されていないため、接地への漏洩電流が非常に小さくなります。最初の絶縁故障が発生しても、機器の電源供給には影響がなく、システムは継続して稼働できます。システムに設置された絶縁監視装置は、故障を適時に検知し、対応する故障警告を発することで、関係者に適切なタイミングで故障除去を促します。手術室、集中治療室など、電源の継続性と安全性に対する要求が高い医療施設では、ローカルITシステム電源によって、重要な負荷への電源供給の安全性と信頼性を確保できます。

2. 医療IT製品5セットの説明はじめに

医療ITシステムの絶縁監視および障害箇所特定製品（5点セット）には、AITRシリーズ医療用絶縁変圧器、AIM-M100医療用インテリジェント絶縁監視機器、AKH-0.66P26変流器、ACLP10-24 DC電源、AIDシリーズ（AID120 / AID150）集中警報および表示機器が含まれており、表1に示されています。

表1 医療ITシステム絶縁監視製品

3. 現場写真

参考文献目録

1、Acrel社のITシステム絶縁監視装置および故障箇所特定システム。

2、IEC60354-7-710、建物の電気設備－パート7-710：特別な設備または場所に対する要件－医療施設。